気まぐれ腕時計館

腕時計好きになって31年。貯めてきた戯論を気ままに書いています。

所有してきたクロノグラフ達 2

ブライトリング  ナビタイマー

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20世紀最後のクリスマスに自分用のプレゼントとして買いました。

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現行ブライトリング社の復活ナンバー達の一つオールドナビタイマーと呼ばれています。

 

これを買ったとき、レマニアの手巻きコスモノートも売ってたのですが、手巻きは同じ機械のスピマスプロを持っていましたから自動巻のナビタイマーにしました。キャリバーはETA7750。多分、生涯修理可能なメカです。シンプルで頑丈でわりと正確。

 

しかし、機械がどうのよりもナビタイマーの最大の魅力は文字盤でしょうね。最高にごちゃごちゃしてるけど実は機能的。作られた当時の物語も申し分なし。メカメカしいけど、カジュアルファッションには結構ハマる。敬愛する松本零士先生の世界に浸れるのもイイ。

知ってる人がほとんどでしょうけど、松本零士作品(銀河鉄道999、旧・宇宙戦艦ヤマト、キャプテンハーロックなどのメカデザインの元に結構なってるのです。

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スピードマスタープロフェッショナルとともに生涯手放すことのないクロノグラフです。

 

 

 

 

 

 

所有してきたクロノグラフ達 1

ロレックス デイトナ

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最も有名な機械式クロノグラフの一つだろうと思います。

「あがり時計」

の候補の一つとも言われます。購入したときは70万円ほどでしたが、今はいくらするのでしょう。時計の値打ちと言うよりは仮想通貨?的な裏付けのよくわからない価格がロレックスのスポーツモデル全般に付いてるようですね。

腕時計そのものに目をやると、防水機能のついた薄型クロノグラフ。視認性は持ってる中で言うと良くない方でした。機械はロレックスオリジナル。横須賀の時計屋さんの某御大は最低な評価を下されていましたが、この垂直クラッチは針飛びもなく信頼性は高いものでした。16年ほど使ってみましたが、故障も一度たりとなかったです。海でも山でも使いましたが頑丈でした。でも心から素晴らしいと思える時計ではなかったので、大胆整理したときに手放しました。正直、良い値段で売れました。心から素晴らしいと思えなかったというのは、クロノグラフとして意味がないからでした。サブダイヤルは使い物にならないし、プッシュボタンはネジロックを解除しないと使えないし、使えない機能のために無駄に重い。しかもタマ数が少ないという割に街ではサブマリーナ同様に他人とよくカブる。本物でないかもしれないけど、遠目には全くわからないし。そういうことを考えること自体が嫌になったというか。まぁ今考えれば幼稚な理由です。他人を気にしてる時点でまだまだ若造でした。でもそういうのはスポーツロレックスの宿命なのかもしれないですね。結構長い間持っていたのは良い経験でした。ホテルマンが腕時計をチラ見したあと「部屋のグレード上げられませんか?」と。そんなことも実際にありました。良くも悪くもそういう時計です。こういう時計してて「ねぇちょっと安くなりません?」とか価格交渉するのはかなり格好悪い。つまりクロノグラフとしての機能など、この時計には全く関係がない。そして僕は腕時計にそういうことを望む性格ではなかったと。それだけのことでした。

 

時の記念日には

6月10日の今日は時の記念日

何故時の記念日なのか興味ある方はこちらを見てください。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E3%81%AE%E8%A8%98%E5%BF%B5%E6%97%A5

こういう記念日には、なんとなくお気に入りの腕時計を付けていたいと思うのです。

お気に入りと言っても、だいたいの時計は気に入ったから買ったわけで、持ってる時計はほぼ全てお気に入りの時計ですが、その中でも一つ抜けてる存在がこれです。

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そうです。ゴマダラカミキリ

ではなくスピードマスタープロフェッショナル。

機械式クロノグラフの中ではベスト3に入る著名さでありましょう。

何がどういいかなんて説明の必要はないと思いますが、知らない人は「スピマスプロ」でググってくださいね。いやというほどネタが出てきます。

(↓ちなみに昔書いたブログもリンクします。)

http://bodie.web.fc2.com/a-chan/echolo/e-spimasu.html

 

この時計はどんなに高価で素晴らしい時計とこの先出会っても、私的ナンバー1の座は不変。なぜか。それは歴史です。スピマスプロの歴史ではありませんよ。この時計と付き合ってきた歴史です。出会ったのは1994年。以降25年間、様々なエピソードや思い出が詰まっています。思い出を積み重ねた時間だけは、どの時計も記録を塗り替える事は無理だろうと。そう思います。

住んでる国や環境、性別、年齢、職業、血液型、手相、その他如何なる条件が違っても、

時間の経過だけは全ての人間に共通。

だけど、それをどう過ごすかはその人次第。

そんな絶対的な時間の経過ですが、ある程度、自分の時間という空気が流れるのは機械式時計ならではのものではないかなと僕は思うのです。

 

 

機械式クロノグラフって

クロノグラフ(ストップウォッチ機能付時計)を性能だけで語るとクオーツに限ります。

けれど、クロノグラフという腕時計に求められるものは機能だけではないだろうと。

必要か不必要かと問われれば、スマートウォッチも含めて、もはや腕時計自体が不必要ではないかと言われている現在ではクロノグラフの機能を正確さや性能で追及するのは無意味であり、すでに趣味嗜好の追及に昇華しているだろうと僕は思います。

つまり機能も一つの要素ですが、デザイン、構造そのもの、ブランドや持ち合わせたストーリー、仕掛けの妙や芸術性。

特に機械式のクロノグラフにはそういう趣味嗜好の高い要素が詰まっているように思います。

電気を使わずゼンマイと振り子というシンプルな力学物理の原理を使い現在時刻を表示しつつ、仕掛けを使いストップウォッチを作動させ、止め、リセットする。ここに魅力を感じなければ高い値段で機械式クロノグラフを買う意味は半減するでしょう。しかし他方においてその複雑機能が盤面にも表されるのでメカメカしい姿はファッションの一つとして役に立ちます。実際に知り合いにクロノグラフを毎日使っていながら作動させたことがないという人もいました。しかしそれではクオーツのクロノグラフでも同じ。と思いますが、一般的にクオーツクロノグラフは安価なものが多いので、製作に手のかかった高価な機械式クロノグラフと比べると質感に劣るものが多いように思います。ファッションでワンポイントとしてクロノグラフを使うなら是非機械式クロノグラフをと言いたいところです。GパンにTシャツと言った夏のシンプルなファッションにも機械式クロノグラフが腕元にあれば、ちょっと雰囲気が変わるように僕は思います。

クロノグラフ ストップウォッチ

正確に時間を記録するための機械は専用のストップウォッチです。ストップウォッチ機能がついたクロノグラフではありません。

クオーツクロノグラフであっても、機械自体は正確ですが、プッシュボタンを押す誤差などにもこだわって作ってあるのが専用ストップウォッチです。腕時計サイズの小さなボタンではイマイチ信頼性に足りません。クロノグラフとは兎に角基本が腕時計で、経過時間も記録できる機能が付加されているのがクロノグラフです。あくまで付加機能。ちなみにダイバーズウォッチも回転ベゼルで経過時間を測定はできますが、記録はできません。クロノグラフの「グラフ」は

描く・記すという意味で記録できることを意味します。最初期のクロノグラフは実際に針が止まって盤面にインクで点を描いていました。

ではクロノグラフにおけるストップウォッチ は単なるオマケかというととんでもないのです。

クロノグラフは戦争中や移動中に必要不可欠な道具でした。今の車や飛行機は各種センサーや計測メーターがついてて、あと何キロ走行できるかなどは乗り物が計算してくれますし、到着時間もナビがあればだいたいわかりますが、昔はそんな便利なものはないので、経過時間から計算するしかなかった。もちろん現在時間もわからないといけません。ときとしてそれが戦場でも日常でも命にかかわることだったかもしれません。クロノグラフは画期的な発明品だったと思います。

 

クロノグラフ 独り言

時間を本気で計測したいならデジタルクオーツに限るんじゃないでしょうか。静止させてから読み取るというところではアナログでも困りませんが、一目で読めるデジタルには敵いません。しかも時針に邪魔されることもしばしば。

アナログで時間計測するなら専用のストップウォッチが良いでしょう。

小さなダイヤルの数字は動きながら読むのは大変ですし、あくまで付加機能でありデザイン重視なのがアナログクロノグラフだと思います。

クロノグラフ

クロノグラフとは、時間の経過を計測して記録できる機能のついた腕時計のことです。

イメージとしては文字盤に目玉がいくつかついてるものを連想しますが、形の定義はなく、G-SHOCK5600のようなデジタル時計もクロノグラフです。

 

機械式クロノグラフ

クオーツアナログクロノグラフ

クオーツデジタルクロノグラフ

 

大雑把ですが、この3種類に大別できます。