腕時計の歴史を辿れば、軍用時計に行き着きます。ボーア戦争だかで兵士が懐中時計を腕に巻いたのが始まりだとか。
そしてもっと遡れば貴婦人方のアクセサリーだったと。
それはとてもちゃんと機能するのではないあくまでもアクセサリーだったと。権威の象徴。
腕に巻くアクセサリーといえば、古代エジプト時代からブレスレットはあったらしい。
もちろん時計機能はなかったようですが、どうやらブレスレット自体がお金の代わりになるくらいの貴重品だったらしいと。お金と権威と魔除けの意味を持つ重要なアクセサリーだったようです。
現代において、
腕時計の意味はと考えると、ひょっとしてアクセサリーにまで戻っているんじゃないだろうかと僕は思うのです。
いよいよだったら正確な時間はスマホでもわかると言われているこの頃、腕時計の在り方がちょっと変わってきているようです。
お金がわりになる時計といえばROLEX?
なんどき一文無しになっても売って現金にできるようにROLEXをつけてる方もおられると聞きました。確かに現金化しやすいということは僕も実感したことはあります。まるで仮想通貨のよう。
権威の象徴として。これはまぁ色々とあるでしょう、それなりに。
僕はというと大昔のアクセサリーがお守りの意味もあったというのが好きで、腕時計に何かしら道具以上の意味を求めてしまうタチでして。
古代エジプトでも宝石やら何やらつけてたみたいですが、今でもラッキーカラーとかラッキーストーンとか言いますよね。
ずっと以前、自分の厄年に大きなラッキーストーンを知り合いに頼んで仕入れてもらったことがあります。知り合いというのは科学者なんですが、彼曰く、「自分の周囲にはラッキーストーンと呼ばれる石が山のようにゴロゴロしてるけど、一向にラッキーだなと感じたことも経験もない。」
……でしょうね。笑
僕も科学に携わる端くれですから、彼の言う意味はよくわかります。
しかし、こうも思うのです。
幸運は待ってても掴めない。
幸運はその辺に飛び交ってて、それを掴もうとするもののところに来るのだと。
池の魚を捕るのに網だけ普通にすくっても魚は捕れにくいけれど、狙っていくとそのうち捕れます。
つまり言いたいのは、パワーストーンは魚を呼び寄せるのではなくて、魚を捕ろうとする意志を持ち主に与えるのですね、多分。
腕時計にも同じことが言えます。
頑丈な時計をつけると、それをつけて何かに挑戦したくなるとか。アクティブに動くためのスイッチになるわけです。
いっときCMでも言ってた「やる気スイッチ」
こういう類いの人間にとって腕時計はアクセサリーとして重要な意味を持っているのです。