2018年の秋に復刻のニュースを見て、ネットで話題になりつつも自分的には「いやぁ要らないなぁ」と思った。いまどきデジタル時計で電池交換が必要だなんて…ソーラーだったら考えたけどなぁ、電波機能はもともと必要とはしていないにしても、今更こんな旧い機能のデジタルってどうよ?と。チプカシの方がいいやんって。セイコーはここ数年に及んで過去のジウジアーロ デザインウォッチを低価格で復刻させています。当時は話題沸騰だったらしく、のちに僕が時計好きになった90年代にはどのモデルもプレミアモノでした。
2000年頃だったかにデジタルモデルは一度復刻されました。
話題にもなってるし買っとくかと手に入れたものの…どうも不細工だなぁと。
正直何故そのモデルがプレミアつくくらいに人気なのかさっぱりわかりませんでした。
(オーナーさんゴメンナサイ)
即日ネットで手放しましたが、それでも買った値段で即売れました。そこそこ人気でした。
そんな経緯があって2018年のデジタルも冷めた目で考えていましたが、実物を店頭で見てほぼ即決で買っていました。
理由を一言で表すと、
「カッコイイ」
前に買ってすぐ手放した復刻と全く違う。
わかりやすく言うと、本物と安いパチモンくらいの差がありました。
使いにくいモードチェンジやソーラーでないことなど全く関係なく、デザインだけでこの時計は値打ちがある。一目惚れでした。
機能は正直言って使いやすいとは言いにくいですが、車好きやモータスポーツ好きなら思わずニヤリとする特殊モデルです。
ケースにも“TACHYMETER”とあるように平均時速を計測するには最適。使わなくても、なんとなくモーターアクティブな気分にさせるデザインは秀逸としか言いようがありません。
ファンクションベゼルからガラスに続く曲面の美しさは何度見てもイイ。
これ以上に美しいデジタル時計は見たことがないし、多分今後も現れないように思いました。
追記
「使いにくいファンクションベゼル」
爪に指を引っ掛けてベゼルを回してファンクションモードチェンジを行います。
ジウジアーロ デジタルを特徴づける最大のポイントですが、硬くて回しにくい。指が痛い。
特殊機能をあまり使いたくなくなるくらいです。
ただし、大きな利点もあります。
間違って他のモードにチェンジしにくいこと。
意識しないとモードが変わらないので、よくあボタンが誤って押されてモードが変わってたとかありません。また、慣れると引っ掛け爪の位置でどのモードか液晶を見なくてもすぐわかります。
ちなみにTIMEの位置は液晶文字盤の傾きと2つの爪を結んだ直線の角度が一致しています。