気まぐれ腕時計館

腕時計好きになって31年。貯めてきた戯論を気ままに書いています。

国産ならではの安心感 アストロン

アストロンを1週間使用していて少し気になることがありました。

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わかりますでしょうか?

秒針が15秒を指しているところで長針がちょうどインデックスをピタッと指します。

つまり購入時は気がつかなかったのですが時針(長針)が15秒〜20秒遅れていました。

普通の時計を使用されてる人は

「なんのこと?合わせればいいんじゃない?」と思われるでしょう。

ごく普通の時計であれば長針の位置は竜頭で調整可能ですが、アストロンは微妙な長針の調整はできません。長針は5秒毎に動きます。そして時刻設定は手動でもできますが、その場合は1分毎に動くので長針の取り付け位置が組み立て時に少しズレていたらズレたまま動きます。

なので長針のズレはメーカーあるいは腕の良い時計修理師さんでなければできません。

このことは時計店の店員さんでも理解できていない人が多く、説明してもわかってもらえなかった上、挙句には「そのレベルを言われるならGSを買ってもらわないと…」と言われる始末。口論はなるべく避けたく、時計店とは良いお付き合いをしたいので、「ですよね」と軽く笑って返しましたが、心では笑っていませんでした。ちなみにGSはクオーツと機械式を所有しています。そしてちなみにGSとアストロンでは針の調整方法がまるっきり違います。笑

時計店と交渉するのは速攻で諦めて、メーカーと直接お話することにしました。お客様相談室に問い合わせたところ非常に気持ちよく即座に理解してもらえました。そして納得のいく丁寧な対応とサービスでありました。あたりまえ?ではないです。こういう対応はあたりまえではなく、真摯にユーザーと向き合おうという姿勢を持っているメーカーでないと無理です。クレーマーと思われても仕方ないような細かい話ですから、とあるサービスによってはそういう話は跳ね除けられることもあるようです。真摯で丁寧な対応は日本メーカー、セイコーならではだろうと思います。もちろん、全ての出荷品がそういう初期調整が必要ないものであればもっと良いのですが、大量生産品、特にシビアな取り付けを要求されるモデルではある程度の誤差は許容範囲なのかもしれません。実際に気にならない人は気づきもしないと思います。

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セイコーのバシッとした気持ちの良いフォローのおかげで、自分好みの完璧な状態になって帰ってきたアストロン

つい最近に出会ったにも関わらず、調整してもらったことで完全に自分の時計になった気がします。現在考えられる最高のシステムを搭載したアストロン。メーカーフォローも併せて信頼性は抜群。とても長〜い付き合いになりそうです。