気まぐれ腕時計館

腕時計好きになって31年。貯めてきた戯論を気ままに書いています。

「新しいウォッチライフ」で過ごす

コロナ禍により「新しい生活様式」で過ごしなさいと国は言います。

新しい生活様式

確かに今はコロナ禍前と生活様式が違うかもしれない。しかし、新しい生活様式って表現はどうなのか?これからずっと人と距離を置いて生活するのか?そんなのまっぴらごめんです。

治療薬の確立とワクチンの開発により、新しい生活様式は暫間的生活様式と表現すべきではないか?と細かいことを思うのですが、ちょっとの間我慢してね!っていうのと生活様式をずっと変えていなさいって言うのとは全然違う。

みんなで取り戻せ!元の世界を!と叫びたい。

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そうこう思うなか、

腕時計に関しては新しい考え方ができました。

有事…と言っても甚大な災害や戦争に比べたらコロナ禍は日本に於いてはですが、小さく済んでいると思うのですが、全世界的な異常事態は50年以上生きてきた中で初めての経験です。

その有事の際には何が起こるか予想不能。いつも当たり前にあるものがなくなり、時計屋さえも店を閉める。電池の供給も一部では滞る。自動巻や手巻時計で楽しむのは余裕のある時。必死で明日のために今日を生きるとすれば、共にある腕時計は正確な方が良い。強いて言えば充電の必要のないクオーツ時計が一番。

馴染みの時計屋のオヤジさんがいつも言う言葉が浮かぶ。

「時計は電池交換式のクオーツが一番いい」

その通りです。ただしオヤジさんは自分でどんな時計の電池も交換できる環境にある。普通はみんな時計屋さんでその恩恵を受けられる。ですが有事では違った。

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昔、戦場でバッテリーハッチという電池交換蓋が付いた時計が流行ったと聞く。さもあらん。戦場に時計屋はいない。懐中電灯やラジオと同じく電池があれば自分で交換できるに越したことはない。そして有事に使う腕時計はあまり高価でない方がいいとも思う。冷静でない状態が続くといつどんな理由で失くすかわからない。惜しげないもの。でもあまりチプカシのようにチープさが出過ぎてるものも続くとテンションが下がる。

そこで見つけたのがこのTIMEX

Q  TIMEX

と呼ぶらしい。

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バッテリーハッチ付き、電池はSR 626SWという超普及品。機械は日本製(メーカー不詳)。5気圧防水、38ミリ90gのちょうど良い大きさと重さが時計好きであることを忘れないで居させてくれる。

「新しいウォッチライフ」を過ごすのにちょうど良いのが見つかった。

奇しくも今日は時の記念日。聞けば100回目だという。凄い年に100回目を迎えたものだと。

2020年の今日は忘れられない日になるかもしれない。

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