気まぐれ腕時計館

腕時計好きになって31年。貯めてきた戯論を気ままに書いています。

御守り時計

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腕時計の存在意義において時間管理の意味合いが弱くなった今、
腕時計愛好家は存在意義を他に求める。
その多くは、腕時計を愛好しない人々には無意味ではあるが、逆に愛好家にはとても重要。
自分にとって腕時計とは?
自分の場合、その一つに「御守り」というのがあります。
いわゆる験担ぎ的な。験担ぎと言ってもなんと言いますか、幸運を願うわけではなく、あ、いや、幸運であればそれに越したことはないんですが、身を任せると言った方がしっくりくるのですが、いわゆる仏教で言うところの「他力」に似た感覚。
何もしなくていいわけではなく、諦めるでもなく、できることを精一杯頑張ることは必要。
精一杯頑張ったらあとは身を任せるしかないじゃないと。
そんな時につけていたい時計。つまり成仏するにしても生き続けるにしても大事な時にこの時計をつけていたいと思えるような。
「御守り」ってそんなもんじゃあないでしょうか。

新型の超耐磁シリコンヒゲゼンマイコアキシャルに改良された最新のスピマスも魅力的でありますが、27年目の長い長い付き合いになるキャリバー861のこのスピマスこそが、自分にとって唯一無二の御守り時計であります。性能や質や世間的な値打ちで我がスピマスを超える腕時計は数あれど、自分にとっての意義ある存在として超えるものは最早生涯現れないかもしれません。

 

おそくなりましたが、皆様、
新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
各人色々と今年もありましょうが、どうか前向きに乗り越えていけるように気持ちと体力を整えて本年が皆様にとって有意義な年になるように心から祈念いたします。