6月10日、時の記念日。
梅雨入りでしばらく雨模様。
ここ数年、夏の雨は急な土砂降りも。
腕時計も防水仕様がいいでしょう。
できれば新品か整備された10気圧防水以上。
ダイバーズは少し分が過ぎるか。
ここはノーマルスタイルに高防水なものが
さりげなくていいように思う。
傘も忘れずに。
最初はバセロン1014/2シリーズに憧れた。
ジュビリー、ヒストリカル、リール…
いずれはと思いつつ、いつの間にか廃盤に。
ミネルバの48ピタゴラスも候補だったが、ネット販売しかなかったので断念。
ノモスの7001でいいじゃないかと思い続けた日々も長かった。
しかしやはり満足出来ずバセロン1014/2と同族の822を積んだレベルソに目を向けた。
もともと1014/2はルクルト製。822は全くの兄弟機。ザクッと言うとそっくりというかほぼ同じでムーブメントが円形か楕円形かの違い。
白状すると途中でパテック3796に行こうとも思った。
だけどどうしてもムーブメントの造形に最後まで魅力を感じなかったし、某有名時計店店長さんが、今のパテックは…(略・想像にお任せします)…というのに完全に冷めた。ターゲットは822レベルソ一本に絞られた。
ここまで書いて改めて言うまでもないかもしれませんが何を狙っていたかというと、シンプルな手巻、スモセコ、3針。
できれば装飾でもいいからチラネジがついてると見えなくても非常に嬉しい。そしてブリッジは分割されてる方が好ましい。この条件に合うのは当時少なかった。今はどうか知らない。多すぎて把握仕切れてないし知らないけど実は気にもならない。
ETA問題以降ツクシのように急に生えてきたハウスムーブメントには、それが良機であろうとなかろうと正直あまり興味はない。
古典的な輪列によって動くシンプルな手巻き時計が感覚的に一番しっくりくる。
そしてまた美しいとも思う。よくぞ今でも作り続けてくれているものだと。
量産機で凝ったケースにギョーシェ文字盤で100万円に遠く及ばない価格の時計はもはや、
オメガのスピードマスターと並んでスイス時計の良心と呼んで差し支えないでしょう。
自分の中で手巻きスモセコ3針分野においてレベルソを凌駕するのはシンプリシティーしかない。偉大なる時計師デュフォーさんには最大の敬意を表したい。
しかし、大量生産品である利点においては822レベルソの方がデュフォーさんのシンプリシティーを逆に凌駕していると考える。同じ理由でプゾーやユニタスも非常に好んできた。
822レベルソ。表の顔も造形も見ていて綺麗な時計。ひっくり返してスケルトンだったら美しいムーブメントも見れてもっといいのにと何度も思うけれど、なぜかルクルトは作らない。限定品で作ったかもしれないけれど定番にはしない。それもある意味ルクルトの822レベルソに対する矜持なのだろう。そしてその矜恃にも敬意を表したい。
いずれ何かしら裏面にエングレーブしたいと思うが、なかなか決まらない。けれどそれを考える時間が楽しい。何もない能面の裏側に何を描くか無限の空想世界が広がっていて、その奥で美しい古典ムーブメントが今も時を刻んでいる。そう思うだけで今日も旨い酒が呑めるのです。
腕時計は思い出の記憶装置になりうる。
例えばこの時計。
コロナ自粛で自転車ライドもコースは近所周回。もちろんマスク着用。
この時計を腕にするといつも思い出すのが、2015年の単独淡路島一周。155km。
南淡路の荒波沿いの延々と続くロードに萎えながら、待ち受けてた急登は足がつりそうになった。それでも穏やかな島東西の海景色は爽快だったし、南淡路の試練も乗り越えた快感は今でも忘れない。
相棒のセイコーソーラーチタンダイバー。選んで正解だった。いつも言うことだが、本気のアクティビティーには軽い装備がいい。もちろん軽いだけでなく頑丈さと信頼たる機能は伴って当たり前。本当にキツイ時には装備の面倒なんて見てる余裕はない。相棒に気遣っていては身がもたない。
現在のコロナ騒ぎでは多くの人がピンチに立たされていると思います。こんな時こそ本当に大事なものは何かわかる。いかに無駄なものに囲まれていたかも。必要なものは多分僅かだろうなと思います。生き抜くことが大切。健康も生計も。なんとか乗り切りたいですね。乗り切らないといけませんね。
セイコーチタンソーラーダイバー、
単独淡路一周、
チャリダーの間ではアワイチと言います。
これを為し得た時の思い出と共に過ごせる
ここ何十年かの人生でおそらくもっともつまらないものになるだろう今年のGWを乗り切っていきたいと、今日はショートライドに選んでみました。
(上の3枚は2015年夏の写真)
心配はしていたんです。
電池交換式時計っていずれ電池が供給されなくなったらどうなる?
無用の心配だろうと思いつつ…
現在コロナ禍の真っ最中。
腕時計ではないですが、体温計の電池がどこも売り切れで入荷も未定。
(ほーらきた)
平常時であれば心配ご無用であっても有事となれば途端におかしくなる。
コロナ禍以上の有事であればもっとひどいことに。もっともその時は時計電池どころではないでしょうが…
電子式体温計の電池節約のため、時間に余裕があれば水銀式体温計を使っています。
体温計と腕時計は一緒ではないとしても、
いざという時に本当に頼れるのはローテクなのかなと思う次第であります。
腕につけなくても、
そっとポケットに忍ばせていられる。
クオーツもいいけれど、
手で巻く所作は捨てがたい。
ポケットに重いスポーツウォッチを入れるのも違う気がする。
スポーツウォッチは腕につけてこそのもの。
軽く、そしてできれば薄型がいい。
ポケットから出した時に違和感のないもの。
汗も関係ないので革ベルトがオススメ。