「4S」
この二文字でセイコーが浮かぶ人は相当な時計好きと見ていいと思う。
自ら起こしたクオーツ革命。まさか機械式を復活させる羽目になるとは思わなかっただろうけど、世の需要というのは供給側の予測を簡単に裏切ることがあります。
セイコー機械式時計の復活。
一役を担った…というかほぼ一身に背負っていたのが4Sキャリバーでした。
機械式全盛時代の52キャリバーを図面からおこしたもの。
まさにその時代を腕時計趣味人として過ごした小生としては思い入れが強いキャリバーなのです。今はもう役目を終えて現行機にその座を譲り再び眠っています。
4S搭載機は色々ありました。
その中でも最もシンプルと言っていいのがこのSUSというモデル。
34mmのケースサイズは今となってはレディースサイズかもしれませんが、小ぶりで腕への収まりはいい感じです。
ミリタリー風のデザインですが、実際には子供が描くような時計を目指したそうです。
最近少なくなったこのサイズのメンズウォッチ、特に機械式時計は愛でるにも実に可愛らしいと小生は思うのであります。