気まぐれ腕時計館

腕時計好きになって31年。貯めてきた戯論を気ままに書いています。

アテーサよりアストロンを選んだ3つの理由

GPSウォッチをシチズンセイコーに絞り、ほとんどアテーサに決めていたのに、アストロンを連れて帰った理由は3つ。

 

1つは、付加機能の使いにくさ。

アラーム、クロノグラフ がついているのは魅力的だけれど、竜頭をわざわざ引っ張ってモードチェンジというのがピンとこなかった。

間違って2つ引くこともありそうだし、竜頭を壊しそうな気がしました。

実際には大丈夫だろうと思うのですが、モードチェンジが面倒だと使わなくなるだろうなと。

使わないとわかってるなら、最初からない方がややこしい表示にならなくていいし、GPSウォッチに求めるものはそういうものではないだろうと。アストロンも一見ややこしい文字盤にみえますが、すべてGPSウォッチを使いこなしたい人には必要な表示であります。50ページある説明書を読むとわかります。

もちろん、説明書をほとんど読まなくても全く困らずに使えます。矛盾していますが事実です。

 

2つは、裏蓋の位置。

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アテーサ↑

アストロン

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真横から見るとわかりますが、ラグの末端よりも裏蓋が出っ張っているのがアテーサ。裏蓋がラグの末端位置よりも凹んでいるのがアストロン。これはつけ心地に大きく影響します。

出っ張っていると浮いた感じになり大きさが目立ちます。一方アストロンは完全に腕に沿います。

 

3つは、その裏蓋の形状。

アテーサははめ込み式。アストロンはねじ込み式。

防水上は問題ないと思いますが、強度的にはねじ込み式の方が良いように思います。ムーブメントの厚みを解消するためだと思われますが、おそらくセイコーの方が薄型ムーブメントを作れたんでしょうね。

 

以上の3点が大きく影響しました。真面目な時計作りとしてはスペック上アテーサが上だと思います。しかし購入にあたってツボをおさえているのはアストロンじゃないかと。

もちろん好みの問題があります。あくまで個人的な意見です。

 

セイコー アストロン

購入したGPSウォッチはセイコーアストロン

 

セイコーシチズン、カシオとあるソーラーGPSウォッチの中でこれを選んだのは単にデザイン。シチズンでもカシオでもデザインが好みであればOKだと思います。

SBXC003

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前モデルの機械をコンパクトにできたので一回り小さくなりました。

16.5cmの細腕ですが、そんなに違和感なく収まります。

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肝心の受信感度は比較対象がないですが、すこぶる良好と言えます。強制受信させてもあっという間ですし、寝てる間に室内にいるにも関わらず受信しています。(条件下で違いはあると思います)

受信するのかしないのか、結構時間がかかる地上波電波時計に比べてノンストレス。

シチズンやカシオもどんな感じなのか試してみたくなります。試す機会があれば。

まだ使い出して4日なので、インプレとしては弱いですが、腕時計はこれ一本あればいいんじゃない?って言葉をこの時計に使うとマジになりそうなヤバイ時計です。

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同じことをシチズンやカシオのGPSウォッチにも言えるとは思います。

 

GPSソーラー、どっちが先に?

2011年6月にシチズンGPSソーラーウォッチを発売。その数は一般発売もされたものの極端に少なく、ほぼコンセプトモデル扱い。

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一方で2012年9月にセイコーは本格的にアストロンGPSを発売させる。

SBXA021

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両社ともに世界初の衛星電波受信機能付きソーラーウォッチを作ったのは自社だとしていますが、微妙ですね。現在も性能差は無いに等しいですが、どちらも同じような開発経路を辿ってるのではないかと思います。詳細わかれば、また書きたいと思います。

 

追記 (1月29日)

 

シチズンセイコーのカタログ2012年版がたまたまありました。

見ると、シチズンには衛星時計の説明はありますが、ラインナップにはありません。まだ未確認ですがコンセプトモデルを限定で出したあと一般販売はしばらくしてからだったのかと。

セイコーの2012年カタログには一般販売にアストロンが。

この辺りが両社の主張で食い違うところでしょうか。

ちなみにシチズン初号機には位置情報獲得システムはなかったようですね。GPSの利用そのものにはセイコー(EPSON)の方が少し先にいるのかもしれません。

また詳細わかれば修正加筆いたします。

 

 

ソーラーGPSウォッチ

いざGPSウォッチを購入するとして、候補にあげたのはシチズンサテライトウェーブとセイコーアストロン

カシオのオシアナスはGPSと地上波とどちらからも電波を使える優れもの。だけど個人的感想をいうとカラーリングとメーカー的に若者向きのイメージがあります。

シチズンセイコーの遊びデザインはありますが概ねオーソドックスに仕上げてきてます。

ざっと調べると、

カタログスペックだとシチズンがやや有利ですが、同じような企画で作ってるのでほとんど実用上の差はないと考えていいでしょう。例えるとワゴンタイプ軽自動車、どのメーカーを選ぶ?といった言った感じ。

好みのデザインがどれかを重視して選んでいいと思います。そう言う意味ではもちろん一般的にはオシアナスもアリだと思います。


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GPSウォッチを購入

大阪駅でギリギリの特急電車に乗り込む手続きを大慌てでしていた時のこと。

時計好きなことをよく知っている同伴者が、

「今何分?正確な時間わかる!!??」

と一言。愛用の機械式時計を見て答えたものの…複雑な気分でした。いや、日差は数秒しかない手持ちの中でも正確な機械式時計でしたから自信を持って答えたのですが、本当に秒単位を気にしていたので、少し気にかかったわけです。「朝、合わせて来たよな…?」とか一瞬自問自答。

スマホで時間を確認する習慣がありません。

第一、秒単位はすぐにわかりにくいですし。

アナログタイプので電波時計はあまり好みではなかったのですが、重い腰をあげる気運になりました。

いい色出してるなぁ

SBDX025

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淡水ダイビングポイント田沢湖のコバルトブルーをイメージした新作。

ベースはSBDX023。8Lキャリバー。

屋久島グリーンのディープフォレストに続く自然派第二弾。

いいですねぇ。ディープフォレスト持ってても欲しくなります。

この時計、重いんですけど腕につけると違和感なく使えます。重量バランスが良いのでしょう。例えば軽量化しようと付属のシリコンベルトに換えるとかえって違和感が生まれます。ワンピースケースならではの裏形状も功を奏してるかもしれません。

見ると見惚れて連れて帰りたくなりそうですから、セイコーダイバーファンは覚悟をもって実機に触れないといけませんね。試着なんかした日には…多分。

 

セイコージウジアーロデザイン デジタル

2018年の秋に復刻のニュースを見て、ネットで話題になりつつも自分的には「いやぁ要らないなぁ」と思った。いまどきデジタル時計で電池交換が必要だなんて…ソーラーだったら考えたけどなぁ、電波機能はもともと必要とはしていないにしても、今更こんな旧い機能のデジタルってどうよ?と。チプカシの方がいいやんって。セイコーはここ数年に及んで過去のジウジアーロ デザインウォッチを低価格で復刻させています。当時は話題沸騰だったらしく、のちに僕が時計好きになった90年代にはどのモデルもプレミアモノでした。

2000年頃だったかにデジタルモデルは一度復刻されました。

話題にもなってるし買っとくかと手に入れたものの…どうも不細工だなぁと。

正直何故そのモデルがプレミアつくくらいに人気なのかさっぱりわかりませんでした。

(オーナーさんゴメンナサイ)

即日ネットで手放しましたが、それでも買った値段で即売れました。そこそこ人気でした。

そんな経緯があって2018年のデジタルも冷めた目で考えていましたが、実物を店頭で見てほぼ即決で買っていました。

理由を一言で表すと、

「カッコイイ」

前に買ってすぐ手放した復刻と全く違う。

わかりやすく言うと、本物と安いパチモンくらいの差がありました。

使いにくいモードチェンジやソーラーでないことなど全く関係なく、デザインだけでこの時計は値打ちがある。一目惚れでした。

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機能は正直言って使いやすいとは言いにくいですが、車好きやモータスポーツ好きなら思わずニヤリとする特殊モデルです。

ケースにも“TACHYMETER”とあるように平均時速を計測するには最適。使わなくても、なんとなくモーターアクティブな気分にさせるデザインは秀逸としか言いようがありません。

ファンクションベゼルからガラスに続く曲面の美しさは何度見てもイイ。

これ以上に美しいデジタル時計は見たことがないし、多分今後も現れないように思いました。

 

追記

「使いにくいファンクションベゼル」

爪に指を引っ掛けてベゼルを回してファンクションモードチェンジを行います。

ジウジアーロ デジタルを特徴づける最大のポイントですが、硬くて回しにくい。指が痛い。

特殊機能をあまり使いたくなくなるくらいです。

ただし、大きな利点もあります。

間違って他のモードにチェンジしにくいこと。

意識しないとモードが変わらないので、よくあボタンが誤って押されてモードが変わってたとかありません。また、慣れると引っ掛け爪の位置でどのモードか液晶を見なくてもすぐわかります。

ちなみにTIMEの位置は液晶文字盤の傾きと2つの爪を結んだ直線の角度が一致しています。

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