気まぐれ腕時計館

腕時計好きになって31年。貯めてきた戯論を気ままに書いています。

最高のG-SHOCK

腕時計ではあるのですが、僕にとってG -SHOCKは全くの別腹。
腕時計に対する愛着というよりは道具。例えばお気に入りのボールペンがあったとしましょう。僕はゼブラのSARASAが好きなんですが、それと同様。
使い終わったら同じものを買う。G-SHOCKはそれと似た感覚。

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DW-5600E-1

これがGーSHOCKだと。日本でのGーSHOCKの認知はこのモデルからでした。
現行はスクリューバックではありませんが。
スクリューバックなどという普通の時計構造が神格化されるのはGーSHOCKならではでしょうね。
現行のネジ留め式裏蓋でも充分でしょう。GーSHOCKは10年保てば良い時計です。

このモデルがイチオシだったのは、全国どこでも手に入ることと、ストップウォッチやタイマーのモードで現在時刻が表示されること。
デジタル時計好きには必須と言って良いこだわりどころであります。

 

電池交換式のDW5600でも7年くらいは電池交換なしで動くことが多いようです。
10年ほどもつソーラー式5600の方がいいんじゃないかということですが、ちょっと前までのソーラーモデルはストップウォッチモードやタイマーモードで現在時刻を表示してくれなかったのです。

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GW-M5610U
昨年秋に電波ソーラーモジュール変更があり、遂にストップウォッチモードやタイマーモードでも現在時刻を表示する様になりました。
左上のADJUSTボタンも押しやすくなってて、完全に不満がなくなりました。

 

最高級フルメタルの5000がシリーズ最高峰として発表されました。しかしその価格は数十倍。
https://www.webchronos.net/features/76260/
まぁこれはこれでアリだろうと思います。

 

ただ、このモデルは腕時計好き、或いはGーSHOCKコレクターが観賞用で買う部類のもののようにも思います。
実際にGーSHOCKをGーSHOCKらしく使うことを考えれば、樹脂ケースの5600がベストであると僕は思います。なんならスクリューバックモード必要ない。
持ち主のアクションをその重量やサイズを含めて全く邪魔せず完璧に時刻を表示する道具。
それこそがGーSHOCKではないかと。

オススメのセイコーダイバーズ SBDX049

2月に入ってから数日。
毎日いやでも目にするコロナ陽性の高い数字を横目にセイコースポーツウォッチで頑張っています。
主役はセイコーダイバー300m。

補助でデジタル時計を2つほど。

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正直、ダイバー1本あれば本当は事足ります。

(今日は3回目ワクチン接種でしたが、15分の待機時間も回転ベゼルは非常に使いやすい)


腕時計、カッコいいのはクロノグラフだろうと思います。

しかしやっぱり行きつく所ダイバーなんですよねー。

そして今イチオシのセイコーダイバーはコレですねぇ。

f:id:echolo223:20220206174526j:imageSBDX049。

エバブリリアントスティールというセイコーの新型SS素材を用いて防水性能を下げて薄く作り針もインデックスも上級仕上げでタウンユースに支障のないように作り上げた高級ダイバーズであります。
あえて言うとサブマリーナと真っ向勝負できるのは世界中でコレ(セイコーダイバー)しかないでしょうね。
まぁ勝負しなくてもいいですけど。(汗)

どうしてもダイバーズウォッチというとサブマリーナの顔が浮かびますからね。あれは一つの完成形です。

もちろんリセールバリューでは全く勝負できませんが、
歴史、実力、仕上げ、メインテナンス体制、所有する満足感、どこをとっても今回のSBDX049はハイエンドなセイコーダイバーだと思います。

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気になるのは、
300m防水の歴史的ケースデザインを採用しながら高級バージョンなのに200m防水にしている点について。

これは明らかにコストダウンだろう!
というわけでは勿論ありませんね。
MMシリーズの僕のディープフォレストですがケース厚が15.4mmあります。
これに対し049は13.1mm。この差はかなり大きい。よほどゴツ系が好きでなければ、
15mm超えより13mmのほうがつけ心地はいいに決まっています。ここでもあえて比較するとサブマリーナは12.5mmです。サブマリーナは300m防水なのに049は200m?負けてるやん!ってことではないです。ケース厚は防水性能と密接に関係しています。カタログ数値で純粋に他社のと比較することは本来無理です。防水というのは本当に難しいと思います。同じ200m防水でも各社各時計で信頼度は全く違うでしょう。

 

厚みは横から見るとはっきりします。

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300mマリンマスター(私物)

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SBDX049


MMのベゼルの厚さは凄いですよ。サファイアガラスの厚みも数値は知りませんが、このベゼルからすると相当でしょう。
ワンピースケースにすることで堅牢性も増すかもしれません。
300m防水ですが、実際には倍は大丈夫なんだろうなと思います。
しかし、それが日常に必要か?
と言われると全く必要ないのです。

まぁ、この部分については腕時計の趣味嗜好の問題やそもそも存在意義の話にまでなってきますが、
とりあえず、毎日万人が普通に使うなら適度な重さと適度な厚みというのがあると思います。

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セイコーダイバーのケースデザインのメインに1968モデルを持ってきているのは正解だと思います。ツナ缶スタイルと1968とツーラインで熟成させていけばいいのにと思いますが、セイコーは色々できてしまうし、色々な関連会社があるでしょうから、ラインの絞り込みは難しいかもしれませんね。

ところで、
価格をボーンと上げてる一番の理由はSS素材の違いだろうと思います。
エバブリリアントスティール。
その正体はネットで調べた数少ない情報ですがどうやらXM-19というスティールという情報がありました。(セイコーさんには確認していません。)
クロノスでも取り上げられていましたからそれによりますと、小ロットで安定した品質の卸しが困難だったそうですから、ひょっとすると更に特注品かもしれません。そうすると材料代はかなり跳ね上がりますね。
高級ステンレス316よりもさらに腐蝕しにくい超高級ステンレス。硫化物にも強いということなので、温泉時計としても最適?かもしれませんね。
50万円を超えるダイバーズで温泉。非常にスリリングですね。

この時計に対するセイコーの本気度は色々ですが、竜頭の構造もその一つ。
多くのセイコーダイバーはねじ込み竜頭といえど、さして優れた竜頭構造とは言えません。
それでも性能的には十分なんですが、長く愛用したいと思えば、竜頭チューブが交換できることは必須でしょう。飽和潜水仕様MM(マリンマスター)はこの構造を備えていますが、200m防水ケースでチューブ交換できるモデルは少ないでしょう。セイコーに限らず、多くのねじ込み竜頭はケース一体式で破損したらケース交換しかないわけです。ロレックスオイスターはその点、昔から交換できますから、やっぱり凄いなと思います。

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そして個人的に「おおお!」
って思ったのが秒針の仕上げ。
似たような高級モデルSBEX011と比べてみると、その違いがわかりますね。
もっとも011はハイビートに飽和潜水モデルですから、単純比較はできませんが、見えないハイビート仕様よりも毎日見る美しい秒針の方が大事だと僕は思います。

それに同じ8Lですから、基本的に機械の素晴らしさに大差はないでしょう。むしろ10振動より8振動の方が耐久性は良いでしょう。

 

以上を総合して考えますと、
この時計のポジションはズバリ、GSダイバーのそれだと僕は思います。
GSダイバーズがディスコンになった今、
素材や仕上げに拘りと超高級さを伴ったデイリーなダイバーズウォッチのトップ。
そういう意味で、某有名ダイバーズと真っ向勝負できると僕は思います。
ディープシーが一部マニアにしか人気がなかった(現在の異様な状況では知りませんが)ように、あまりに本気度の高いマリンマスターのようなダイバーズは一般受けはしにくいかもしれません。総合力のあるメーカーとしてはそういうのを作る必要モデルあるでしょう。
高級時計が売れている現在、いや逆に高級時計しか売れていない現在、デイリー部門で高級なダイバーズが必要だったろうと思います。セイコーダイバーの過去を考えればGSを除けば、高いダイバーズはえてして防水性能に比例していた。200m分野はほとんどが廉価版でしたが、これからは200m部門で高級を目指すのも良い志向だと思います。

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最後に
咲き始めた梅の花を ^ - ^

春はもう来てるんですね。
世界の春も…もうちょっと!かな。

 

 

シチズン マイクリエーション

懐かしい企画を復活させてくれてました。

ケースは選べませんが、文字盤は好きなデザインに、そして針とインデックスを合わせて。

ウチのワンコでシュミレート。

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注文するならもっと考えます。

シュミレートだけでも楽しめますが、カスタムにしては安いので注文もアリですね。

TRUME EPSON

バディとなる腕時計がTRUMEのコンセプト。

らしいのですが、最近(現在2022年1月です)、バナナの叩き売りのような価格で売られているのはどういうことなのか。エプソンはTRUMEのラインを止めてしまうのか?そう勘繰ってしまいます。

そもそも、

我々時計好きにとってエプソンセイコー諏訪だということは最初からわかっていること。

同じセイコー社内で必ずしも仲がいいとは言えないけれど、切っても切れない関係であることも知ってます。

エプソンがなければ、世界初のクオーツ腕時計アストロンの発売はなく、その前に前回の東京オリンピックでのオフィシャルタイマーもなし得なかった。セイコーは世界のセイコーにはならなかったのです。セイコーの最先端技術はほとんどエプソンからおこっています。

これはある程度の時計好きでないと知らないでしょう。約80年。エプソンセイコーは持ちつ持たれつの関係であった。

ところが、エプソンは、わざわざTRUMEというブランドを興しました。アストロンというセイコー社のGPSウォッチがあるにも関わらず、わざわざセイコーの名を入れずTRUMEでGPSウォッチを出すというのは如何な事情があるのか?

事実関係はわかりません。すみません。

あくまでも想像なのですが、

最近のセイコー社の腕時計による主力収入源は機械式に移行しているようです。それに使用されるメカにエプソンは一切関係なく、つまり高収入源はセイコー本体で得られてしまう。クオーツもソーラーがメインなのでエプソンは絡んでこない。

エプソンが開発したキネティックやスプリングドライブ、そして世界最高のクオーツと言われる9Fを使うことなくセイコーは機械式時計高騰の波に乗り、はっきり言えば切り捨てることができる。

セイコー本体とエプソンの築き上げてきた微妙な関係が危ういのではないかということです。

エプソンブランドの販路のおぼつかなさはセイコーの販路を使えないからというのは想像に易い。

販路がないと売れようがないのです。

そもそも、腕時計なんて廃れた文化です。

購入層の年代は年々高くなってるし、若い人はファッションでしか見てないし、腕時計に興味のない高年齢者はロレックスを代表とする付加価値の比較的高いものにいく。当然の成り行きでしょう。エプソンは買収したオリエントという既成の業界三男坊ブランドでかろうじて腕時計ラインを保つしかないのです。おそらく本意ではないでしょう。世界中何処を見たって真似のできない最高のクオーツ時計を作ってきたのに、それが忘れ去られようとしているのですから。でもそんなものは既にごく一部の層にしか必要とされていないのです。はっきり言えば拘りのクオーツ腕時計であること以外に特徴のないTRUMEを買う層なんて、よほど変わり者でないと半額でも買わない。

かくいう私はその変わり者の1人なわけですが…

しかしながらエプソンには頑張って細々でもTRUMEのラインを続けて欲しいと願っています。クオーツのセイコーのプライドをかけて。

 

さてここからは簡単にインプレを。

今回購入したTRUMEはSWINGGENERATORモデルです。

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チタンボディ、セラミックベゼル、ネジ込み竜頭、視認性の良い文字盤。10気圧防水に「なぜ20気圧にしない?」と疑問を投げる声もありますが、10気圧防水でネジ込み竜頭であれば想定されるほとんど全てのシーンで大丈夫のはずです。

裏スケでガラスを使ったせいで20気圧防水にしなかったのかも。この時計で裏スケが必要だったかは若干疑問ですけどね。

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とりあえず実用上ポイントを押さえたいい時計だと思います。

45mmサイズが大き過ぎるという声も。

実は私もそう思ってもうちょっと小さければなと買わなかった口なんですが、買った知人がつけ心地と軽さのおかげで大きさは気にならないよと教えてくれたので、半額放出セールも後押しして買ってみましたらその通りでした。確かに大きいのですが、ベルト込みで70gの軽量さはその大きささで逆に重量が更に分散されてか、かなり軽く感じます。

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単純比較できませんが、重量と大きさで比較するとG-SHOCKの6900が普通に使える人なら全く問題ないと思います。

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スポーツウォッチで軽さは正義です。

この時計をつけたまま思いっきり走れます。機械式時計のように振動を気にしなくていいですし。

逆に振動をエネルギーに変換する時計ですから。

一応説明しますと、この時計は内部ローターが振動で回転することで電気を貯めていく時計です。電池交換不要時計の主流は光で発電する時計ですが、1990年代には振り子発電時計と光発電時計との一騎打ちだったのです。SWINGGENERATOR はその当時の振り子発電のテクノロジーを復刻させたと言ってもいいでしょう。

当時は外部エネルギーを必要としないクオーツ時計としてセイコーの悲願が叶ったくらいの騒ぎでした。ソーラーは光が必要ですが、振り子発電は使ってれば宇宙以外では勝手に発電しますから。

つけてなくてもフル充電で180日動きます。また半年使わなければ勝手に止まるらしいです。すぐ動き出せるように若干エネルギーを残して止まるらしいです。つまり蓄電池を痛める過放電を防ぐ意味もあるのでしょう。

 

 

 

 

2021年気まぐれ腕時計大賞

 

コロナ禍にも関わらず高級腕時計は売れてるようです。

特にロレックスの高騰ぶりが酷いですね。

あれはもうなんていうか「資産を通り越して株式証券です」と某超有名時計店さんも曰く。

さもありなんと私も同意であります。

ロレックス超人気モデルを手放したのが数年前。時期を間違えたか!と思っていましたが、某I○C店員さんと話してるうちに、ロレックスを愛用時計として、そして資産転がし屋ではなく時計好きとして手放せたギリギリの線だったかなと。逆に納得できました。負け惜しみかもしれませんが。笑

 

さて、本題です。

今年も沢山の新作が出ましたけど、個人的にインパクトが強かったのがコレです。

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スピードマスタープロフェッショナルのコアキシャルモデル。

 

通称スピマスプロ。これにコアキが載ったのはショックでした。普通のクラブツースでよかったのに…

スピマスは聖域だと思っていたのですが、とうとうコアキの波にやられたなという感が強いです。

個人的には。

もちろん性能は向上しています。

しかしスピマスプロに性能アップは必要だったのか?いや、スピマスプロは生きた化石であり続けて欲しかった。と思うのです。

決してコアキが嫌いなわけではありません。

げんに気に入ったモデルを2本持っています。

しかしスピマスプロは踏み込んで欲しくなかったなぁ。

そう思うのなら大賞じゃなくない?

というお声が聞こえてきそうですが、自分的に今年1でインパクトがあった新作ということで大賞にさせてください。

 

それにしても…

ここのところ旧スピマスのリセールがロレックスの後追いをしてるような気がするのですが…

何故?

 

来年もよろしくお願いします。

 

 

腕時計は思い出と共に

前にも書いたかもしれませんが、

この季節になると使いたくなる時計があります。

20世紀最後のクリスマスに神戸カミネで買ったブライトリング。30万円ほどだったか。今となっては安い部類に入るのかもしれませんが、当時の自分にとってはかなり高額でした。使える有り金全部はたいて勢い買いました。どこかで聞いたような話ですが。

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この時計をつけると一番腕時計熱がオーバーヒートしていた頃を思い出すのです。色々と楽しい時間でした。同志の友人もできました。懐かしい。

 

腕時計は思い出の記録装置と考えている自分にとって、こういう思い入れは大切なのです。

アップルウォッチでは、そうはならないだろうな。

愛用の時計 愛用したいと思わせる時計

実が伴っていてその上、実に可愛らしい。
芸はないけど素朴に造られたなんだか田舎っぽいケースが見て取って眺めてホッコリする。
そんな時計です。


なんの気負いもなくただ純粋に愛用したいと思える。
TIMEX

ここはこういう時計を作るのが上手なメーカーだなとよく思う。軍用時計もいいけれど、日常に寄り添える時計作りも巧い。
お国柄も出ているのかな。

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