気まぐれ腕時計館

腕時計好きになって31年。貯めてきた戯論を気ままに書いています。

2020年 気まぐれ時計大賞

f:id:echolo223:20201224161714j:image

セイコー

T 0コンスタントフォース トゥールビヨン

 

非売品ではありますが、雫石で公開された超ド級の機械式時計。

芸術性と付加価値を求めた類のただの装飾トゥールビヨンではない。

常にトルクを一定にすることで精度を真面目に追求している。

 

GSは究極の普通をとことん研ぎ澄ませていますが、普通しか出来ないから普通を研ぎ澄ますのではなく、普通以上のことができる余裕ある技術力の中で普通を追求するのとでは意味が違う。

f:id:echolo223:20201224164904p:image

GSの更なる発展と日本の技術力全般の更なる高みを追い求める必要性をここに示している気がします。

 

フルメタル G-SHOCK AWM500

f:id:echolo223:20201129114325j:imagef:id:echolo223:20201123141423j:image

Gショックの黎明期、90年代の大ブームを経験した世代には、このデザインは一つのメルクマールであったという人もおられるでしょう。

 

フルメタルになって復刻した初代AW。

いい歳してGショックなんて…

という世代にも抵抗なく受け入れられるのではないかと思います。

フルメタル?

重くなるだけでGショックのスポーツ性能は失われるんじゃ?

というご意見は当然です。その通りです。

吊るしで175g。手首周り16.5cmの自分に合わせて駒外しても153g。決して軽くはないです。

しかし、これで長年Gショック愛好家を悩ませた?ウレタンの劣化から解放されると思うと、その重みも苦にはならない…と思うのは一人ではないと信じます。

f:id:echolo223:20201123142951j:image

ウレタンモデルに比べて93%小さく作られているそうです。

f:id:echolo223:20201123143621j:image

7%のサイズ違いですが、結構はっきりわかります。

腕につけるとしっくりきます。デザインの都合上ケース径は44mmほどですが、時計サイズを更に膨らませる突き出たラグもないですし、感覚的には38mmの時計をつけてるように思えます。

f:id:echolo223:20201123142857j:image

 

アルピニスト 派生モデル

これは結構いいんじゃないかと思う。

f:id:echolo223:20201104000427p:image

 

あとになってじわじわ味が出てくるタイプ。

セイコーは、

たまにこういう琴線に触れる時計を作ってくる。

77000円という微妙な価格設定も考えてるなといったところ。

プレサージュのアウトドア、ミリタリーバージョンと考えていいでしょう。

こういうのはロングランで作って温めていって欲しい。

 

できれば

針の夜光をインデックスと同じ枯れた色にしてればもっといい感じになるかなと個人的には思います。

 

磁気抜き 

4ヵ月近く毎日使ってるロンジンが突然大きく狂い出しました。ふと見ると3分から4分進んでたので、間違って竜頭引っ張ってしまったかも?と思い合わせ直しましたが日差4秒ほどで動いてたロンジンが明らかに数時間で大きく誤差が出てしまいました。

 

f:id:echolo223:20201013215300j:image

(磁気抜き前の誤差は82秒と出ました。)

 

落としたりぶつけたりもしていないし、普通に動いて誤差だけ凄く出る状態だったので、これは磁気を帯びさせてしまったかもしれないと思って、Amazonで磁気抜き機を購入しました。中国製で1100円ちょっとで買えました。

 

f:id:echolo223:20201013215403j:image

 

YouTubeで使い方(近ずけてさっと通り抜ける感じに動かす)を調べてその通りにするとうまく磁気が抜けました。

f:id:echolo223:20201013215543j:image

(磁気抜き前、方位磁石の針は大きくブレてます)

f:id:echolo223:20201013215632j:image

(磁気抜き後、方位磁石の針はブレがなくなりました)

f:id:echolo223:20201013215735j:image

誤差も無事に元通りになりました。

 

磁気には日頃から気をつけているつもりなのですが、どこかで知らずにやってしまったようです。

使い方は少しコツがありますが磁気抜き機が一つあると安心かもしれません。

今までこんなに磁気帯びさせたことはなかったので初めての磁気抜きでしたが、うまくいって良かったです。

もちろん不安であれば、時計屋さんに相談でもいいですが、磁気は何処にでもありますから、耐磁の強い時計なら良いですが、普通の機械式時計やアンティークを使う場合には、自分で簡単に磁気抜きできるのはありがたいと思いました。

 

 

 

 

安心できる時計 信頼できる時計

ちょうど今日で購入してから3ヶ月を迎えたロンジンヘリテージコンクエスト。90年代からずっとあるシリーズなので、ヘリテージっていうより普通に現行品って言っていいんじゃないかと思うけど、まぁどっちでもイイか。

f:id:echolo223:20200921105146j:image

ほぼ毎日使ってるからちょっと小傷が目立ってきたかも。

今まで買いためてきた他の時計達をたまにつけてはみるけど、この時計が快適過ぎてすぐに戻してしまう。ヤバイ時計です。夏中使用していましたが、ベルトのヘタレはほとんどありません。ロンジン純正ベルト、どこが作っているのか知りませんが非常に頑丈です。腕馴染みもイイ。精度は安定して日差5秒以内。使用されているETA 2824は豪華仕様の高級機ではないけれど、腕時計に純粋に性能を求めるならば、これほど安心して使える機械も他にないんじゃないかと思います。

使い続けることで日々増していく信頼と安心は、メーカーがいかにスペックを誇示していようが関係なく、それ以上に揺るぎないものであるといえるでしょう。

 

 

 

 

セイコー サード復刻 海

セイコーサードをようやく海で使えました。

コロナ禍で、今年は無理かと思っていましたが、海開きをしているところがあり、さりとて人出も少なく、人気のビーチですがゆったりと使えました。

f:id:echolo223:20200816174144j:image

遊泳区域の最深部は3mほど。

f:id:echolo223:20200816174959j:image

200m防水はオーバースペック。

日常生活防水でもOKだろうと思いますが、

一番懸念するのは竜頭部分の頑丈さ。

静かに使うなら日常生活防水でもOKでしょう。

しかし腕をフリフリ、色々水中で作業しながらでは不意に竜頭が開放されるリスクも。

それはヤバイです。

f:id:echolo223:20200816174409j:image

ここは信頼性を考えると20気圧防水以上のGーSHOCKのようなデジタルか、アナログならダイバーズウォッチの方が安心です。

透き通った海の中で見る愛用品もまたオツなものであります。

場所は植村直己さんの故郷に近い海。

非常に透明度の高いことで地元では有名。

f:id:echolo223:20200816174047j:image

セイコーダイバーズがまた一つ記憶に刻まれました。



 

植村直己 ダイバーズ 廉価とは言えないけれど

7月。

夏らしい月です。

この季節はダイバーズが主役でしょうか。

セイコーから魅力的なダイバーズが数本。

そのうちの一本が昨年出た植村ダイバーズことセカンド復刻の廉価モデル。

廉価モデルといえど現代風解釈とかではなくわりと忠実。むしろ高級材料を使っていないぶん、限定の8Lモデルよりもリアルな復刻版と言えるかもしれません。10万円台であれば遠慮ない使い込みにも耐えます。

f:id:echolo223:20200716223839p:image

8L限定モデルはこちらでした。

f:id:echolo223:20200716223922p:image