オメガ デビル クロノグラフ 861
某量販店にて格安で入手。
これも今では考えられないオメガの投げ売り時計でした。中身はスピマスプロと同じ手巻きの861。正直言って現在売られているスピマスプロも価格的にはかなりお買い得だと思いますが、この当時はエルプリメロもそうでしたが、価格以上の満足感を得られる時計がちょっと手を伸ばせば近くにあった時代でした。
デビル クロノグラフ861は機械の素性が良いというのが魅力で買った時計でしたが、少し手がかかった時計でした。クロノグラフは複雑なので壊れやすいと僕が言うのは、この時計で苦労したからでした。最終的には完璧に治りましたが、一級の腕を持つ時計師さんでも手こずられ、結局ツテを頼って、861に精通された技術者さんに出会えて治りました。嘘か真かわかりませんが、彼が言うには「普通の時計師では修理できないと思う」と。数々の861を修理されてきた方だから症状からどこが悪いのかすぐわかられたという事でした。
量販店で購入したものでしたから、量販店に持ち込むとどうなるか不安だったのでメーカーにも頼りませんでしたが、出会いというのが有り難かった記憶に残る時計でした。
36mmという小ぶりさとデビルならではの上品さが良かったのですが、結局手放しました。
手元に残した機械式のクロノグラフは、
スピマスプロ
ナビタイマー
の二本。
おそらく生涯、機械式クロノグラフはこの二本を愛用し続けることになるだろうなと思います。