ゼニス エルプリメロ
これも20世紀に買ったもの。
現行の価格しか知らない人たちには信じられないくらい安価なクロノグラフでした。
自動巻でピラーホイール仕様の機械は今と違って数少なく、手に入れやすい価格で高級仕様が買えると、一部マニアの間で盛り上がりました。もっとも、その頃はサブマリーナも30万円くらいで買えました。良い時代でした。
エルプリメロは世界初の自動巻クロノグラフです。実は同じ年に三つの自動巻クロノグラフが出てて、一つはブライトリング、ホイヤー 、ハミルトンの三社連合で私的にはあまりに雑多なデザインで美しくないなと思ってるCAL11。マイクロモーター仕様。そしてもう一つは簡素な作りのセイコー。
正直、世界初のクロノグラフかどうかなんて、どうでもいいかなと思いますが、一応書きました。エルプリメロは一番古典的で素直なクロノグラフデザインで好きでした。
10振動というハイビートも魅力の一つでしたね。文字盤も仕上げは雑いですが、良い意味で古臭いデザインが良かったと思います。黒のクロノグラフはスピマスプロがあったので白っぽいクロノグラフが欲しくて、実はエルプリメロがどうのと言うよりもデザイン優先で買いました。
裏すけポコ蓋なのに100m防水。本当に?って信じてなかったのですが、それなりに気遣いなく使っていました。
プッシュボタンの押し心地は良かったなぁと思います。ピラーホイールのクロノグラフはこれとデイトナの二本でしたが、どちらも心地よい押し心地でした。そういえば、デイトナもエルプリメロを使ってた頃がありました。現在そちらはとんでもない価格になっているようですけど。