先に書いた賢人達の一生モノ三項は実はどれも切り離しては考えられない。
忘れてはいけないことは、
「モノは壊れる」
ということです。
古来よりそれは変わりません。
人間もモノもそれは同じ。
一生モノを考えるとき、そのモノを生涯使いたいならば、モノの方が長くもたないといけません。50代以上の人が死ぬまで使うという設定であれば大抵のまともな腕時計は大丈夫でしょうが、若者や、あるいは世代を超えてとなると正直難しいところもあります。
腕時計の場合、
買ったまま飾りとして保存するなら別ですが、動かし続けてとなると部品の消耗や劣化は避けられません。
それによる故障が生じた時に修理が可能かどうか。これは重要です。現在の修理といえば部品交換が基本。部品の在庫がメーカーや修理屋さんにあるか?風防ガラスなどはまだガラス屋さんで作れるから良いですが、機械部品となると一から作ってというのは、余程の逸品で余程のコストをかけないといけません。普通は無理でしょう。となると、必然的に流通の多い定番品が安全であろうというのは誰でもわかると思います。