「IWCの時計が欲しい」
漠然と20年近く思っていた。
幾度か買う機会はあったけれど、その度に違う時計を買ったり、これは!と思った時に軍資金が底をついていたり。そんなことを繰り返していました。
それなのにある日にスウォッチを買いに行ったら何故か連れて帰ったのがインヂュニア だったから腕時計との縁というのは恐ろしい…いや面白い。
IWCについて書くのは難しい。
スイス時計業界において確たるポジションを築いている。それも割と高いポジションで。
ただ、そのポジションも微妙と言えば微妙。
名だたる老舗有名ブランドの格付けランキングのようなものが巷には存在するけれど、その流れとは別のところにIWCは居る気がする。
創業者がヨーロッパ人ではなくアメリカ人で、シャフハウゼンというジュウ渓谷やジュネーブとは全然違うドイツに近い土地柄で作られているからかもしれない。むしろどちらかというとアメリカ人の思想も持つドイツ時計に近いスイス時計と言えるかも。捉え方は人それぞれだろうけれど、少なくとも僕はそういうイメージを持っている。つまりよくわからない。
だからというわけでもないけど、スイス高級時計を買う時に余程の事情がない限り第1選択にはなりにくいと思う。価格的にも最廉価モデルでも安くはないから、それならオメガ、ロレックスなど超有名ブランドを買うのが普通でしょう。
一通り腕時計を買って、一通り知った者が選ぶ時計じゃないかなと思います。通の時計と言ってもいいかも。
修理体制の期限がなく古い時計でも自社のものなら直すというのはIWCの時計哲学でしょうか。
地方だと、
他人とカブることが全くないというのも嬉しい。