重量 駒調整後 106g
大きさ ケース径36mm 厚み11.9mm
材質 ステンレススチール サファイアガラス
メインモデルは42mmですが、購入したのは36mmのユニセックス版です。
1958年だったかのオリジナルモデルが復刻されたのは2007年。メインモデル42mmはそれ以降デイト表示など若干の変更を受けながら2022年の現在まで作り続けられていますので、すでに復刻版というより定番品と言っていいでしょうか。
36mm版が発売されたのはほんの少し前。こちらもこれからは定番品となる可能性が高いですし、購入者としてはそうあって欲しいです。
ケースデザインや文字盤デザインは42mmも36mmも全く同じです。
機械は42mmがETA 2824かETA 2892、36mmの方がボディサイズに合わせてそれより小さいETA A20L11。ただこの時計は機械の仕上げや作りが云々というよりもデザインと機能が最重要と言えるでしょう。そういう意味では42mm版も36mm版もETAベースということで、スイス時計の中では最も信頼できる種類の機械を積んでいると言えるでしょう。特にダイバーズウォッチのような過酷な状態で使われるかもしれない腕時計には、そこは重要だと思います。
ここからは購入した36mm版についての感想を述べます。
腕につけてみますと、アンティークのドレスウォッチにも見えます。実際に「それ、アンティーク?」と言われることもあります。かなり1959年のロンジンコンプレッサーダイバーに忠実な復刻時計なので当然ですが、その実態は30気圧防水の質実剛健な現行ダイバーズウォッチ。分厚いボックスサファイアガラスがその性能が真実であることを示しています。11.9mmとダイバーズにしては薄型ですが、ボックスサファイアと36mmというクラシックサイズとボンベ型のケースデザインが相まって薄型というよりほんの少しボリューミーなシルエットが愛らしいところ。でも実際には11.9mmの厚みですからフォーマルなシャツの袖にも無理なく収まります。
ベルトはあとで交換できますから、お得感のあるなミラネーゼメッシュベルトタイプを購入しました。これが周囲の色んな人に好評。
2mmほどの厚みでしっかり感と重量があります。
バックルの一部にベルラージュ研磨。時計のつけ外し時に必ず目に入りますから高級感を感じられて「ちょっとイイネ」って自己満足に浸れる大事な要素です。時計店で初めて見た時に自分も「おおっ!」って思いました。機能には関係ありません、ですが腕時計は自己満足できることががかなり大事なのであります。
レジェンドダイバー 36mmにはレギュラーよりも小さなロンジンL592という機械が入っています。
36mmのケースサイズなら2892や2824でもいいのに何故サイズダウンの機械を入れたのか?
デイト表示によるインデックスの潰れがおきないように考えられたのかなと思います。
L592は先述しましたがETA A20L01 (ETA2000の改名?)。
素性はETAで一番有名かつ高性能な2892A2の設計をベースに小型化したものらしいです。信頼性は抜群。
精度は日差–2秒。プラスであれば好ましいのですが、実際に正確ですし、何も困りません。
優れたデザイン、仕上げ、機能、汎用性、信頼の老舗ブランド、そして日常使いに遠慮なく使える適正な価格。
どこをとっても欠点がありません。
そしてサイズ感。
42mmのスタンダード版は力強く格好いいです。
しかし、日常のさまざまな場面で使うのであれば36mmは適切なサイズではないでしょうか。
36mmで外転ベゼルだと風防ガラスが小さくなって、実際よりかなり小ぶりに見えてしまいますが、内転式だと風防ガラスが目一杯大きくとれますから、普通の36mm時計となんら雰囲気の変わらないダイバーズウォッチが出来上がります。
まさに完璧。
(腕周り16.5cm)
「他の時計に付け替える必要がないのでは?」
と思わず時計好きとして危険な発想が浮かびます。
ジャケットスタイルにも。
ジーンズカジュアルにも。
オールマイティーな時計です。
腕時計、本当にこれ一本あれば本当に十分でしょう。
ダイバーズウォッチで常々思っていたことが一つあるのですが、ネジコミ竜頭の締め付けと開放の繰り返しによるパッキンの劣化。
クオーツのダイバーの方が良くないか?と。
この点についてロンジンの店員さんに聞きました。
しかもレジェンドダイバーは回転ベゼルの設定でもネジコミの開放が必要ですからね。
すると、
「そんなことでは今どきのパッキンはビクともしません」
という力強いお言葉をいただきました。
何十年も放ったらかしなら別ですが、そうそう痛むものではありませんと。
レジェンドダイバーのネジコミ竜頭は比較的精度が高く扱いやすいということも記しておきます。
ネジコミの時に回転ベゼルが動くようなこともありません。
とはいえ、水は機械にとって天敵。
気になる場合はメーカーにて防水検査をしてもらう方が安心ですね。
これからくる夏にも備えて。
2022年 4月