気まぐれ腕時計館

腕時計好きになって31年。貯めてきた戯論を気ままに書いています。

太鼓NAUT

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SBEX003、

つい最近のことですが、とある店で目に留まりまして、試着したときに驚きました。

セイコーダイバーズ50周年記念に出た1000m防水。もちろん飽和潜水仕様でJAMSTECモデルと名がつく。JAMSTEC(海洋研究開発機構)についてはまた後日にでも話題として出したいと思いますが、とにかくこの時計は凄かった。

大きさより何よりその厚み。19.7mm!

ちなみに外径は48mm。

なんというか、腕時計をつけてる感が物凄くある時計でした。まるで小太鼓を腕に載せてるみたいな。確かにこのダイバーズに限っては標準的体型のスーツに合いにくい(合わないとは言わない)と思います。シャツ袖にまず収まらない。

SBDX013ツナ缶1000mオートマティックの17.2mm厚と比べても、どうしてここまで厚いかと思えるのですが…

 

しかし、その内容は素晴らしく高級ダイバーズです。

 

セイコーの最高級自動巻、雫石特製の8L。しかも10振動モデル!

16000A/m磁気に1cmまで近づけてもほとんどの場合性能を維持できるレベルの強化耐磁。

GSの特別モデルのように凝ったブルー文字盤は純鉄性。

陽極酸化処理(素材を電解処理することで、人工的に酸化被膜を生成させる表面処理)によるベゼル。剥脱や色褪せがないらしい。もっとも今となってはセラミックベゼルが有利かもですが。

ケースとベルトはダイヤシールド加工のチタン製。総重量200gは決して軽くはないのですが、そのサイズから想像される重量感とのギャップで軽く感じます。65万円が安いか高いかわかりませんが、唯一無二の存在感は圧倒的。もう二度と似たモデルは出ないんじゃないかなと。いやセイコーさんだからまたやってくれるかな?

2015年に出た限定500本だけど、あまりに凄い形ゆえか未だ店頭在庫あり。

僕はつけこなせませんが、良いなぁと思いました。

腕時計はいかに本当の意味で自分のモノにしていくかが勝負。

この時計を本当につけこなしている人は良い意味で凄いと思います。